Shohei Daily Lab

Pitching+ Lab

アナリティクス仕様について

登板カードに並ぶ Pitch+ / Stuff+ / Location+ / RISP+ / Result は、 既製の指標ではなく、Statcast の全球データからオリジナルで組み上げた採点モデルです。 「どの投手の1球でも同じ物差しで測り、点の内訳を実データで説明できる」ことを目指しています。

数字の読み方(100 = リーグ平均)

すべての「+」指標は 100がリーグ平均。110なら平均より優秀、120で傑出、 90なら平均をやや下回る水準を表します。ひと目で分かるよう、12段階のレターも併記しています。

S+ / S 122〜(傑出)A+ / A 110〜B+ / B 100〜(平均帯)C+ / C 90〜D 〜 E 〜89

共通通貨 = Run Value(得点の動き)

球種も状況も違う1球どうしを比べるには、条件に依存しない単一の物差しが要ります。 それが Run Value=「その1球で得点期待値がどれだけ動いたか」。 空振り・見逃しは投手有利(マイナス)、ボールや被本塁打は攻撃有利(プラス)。 あらゆる結果が「得点」という1単位に変換されるので、すべての球を同じ土俵で評価できます。

ポイントは、指標が見るのは「その球自身の結果」ではなく「同じ形・同じコースの球がリーグ平均でどうなるか=期待値」だということ。 個々の結果は運に揺れますが、期待値こそが球の地力です。

それぞれの指標

Stuff+(球質)
球そのものの強さ(“nasty”=エグさ)。球速・縦横の変化量・リリース位置・エクステンションだけをモデルに入れ、 コース・カウント・運は入力に含めません(=中立化)。 これにより「101.8mphのフォーシーム>96.1mphのフォーシーム」が自然に出ます。
Location+(制球)
投げた場所の価値。同じ外角低めでも、0-2なら決め球、3-0なら危険なボール球。 インコースは打者の左右で意味が逆になります。だからLocationはコース・カウント・左右を“入れて”評価します(運だけ抜く)。
Pitch+(投球価値・カードの主役列)
球の形・コース・カウント・左右を全部ひとつに入れこんだ合成モデル。 Stuff+とLocation+を足し算しても出せません(土台の二重計上+相乗効果の欠落)。 「良い球が良い場所に来た」上乗せまで計算した、1球の最終評価です。 Stuff+/Location+は、この点の内訳を説明するレンズという位置づけ。
RISP+ 🔥(得点圏での化け方)
得点圏(Runners In Scoring Position)に限った、その登板の球質・制球。 ピンチでギアが上がる投手は通常時より数字が跳ねます(大谷さんの防御率の正体もここ)。 サンプルが薄い登板(8球未満)では表示しません。
Result(結果)
モデルの期待値ではなく、その登板で実際に動いた run valueを標準化したもの。 運も含む「結果としての失点抑止」。Pitch+(プロセス)とResult(結果)のズレが、その日の見どころになります。

指標構築プロセス

※ 現バージョン(v1)ではスプリット/チェンジをやや過小評価、サブマリン投法(アンダースロー)など極端なリリースはやや過大評価の可能性があります。 MLBとは無関係の個人プロジェクトです。ご了承ください。

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